まず”ブレーキレバーロック”が何なのかご存知でしょうか?
街中で右のハンドルに変な器具が付けられて停車しているバイクを見かけたことがあるかと思いますが、それが”ブレーキレバーロック”です。
【以下写真参照】
このようにブレーキを常に掛けた状態にすることで、バイクを容易に動かせなくなる効果があります。
視覚効果もあるので盗難防止だけでなく、不正使用や悪戯行為からも愛車を守るために有効な手段となります。
この記事を読むことで、以下のことが分かります。
・自分のバイクへの互換性
レバーの形状と寸法を確認
・メリット
盗難防止効果、取り付けが簡単、窃盗犯から見ても目立つ
・デメリット
破壊される可能性、長時間使用はNG
・使用シーン
コンビニなどちょっとバイクから離れる時
・おすすめ3選
自分のバイクへの互換性
そもそも取り付けられるかが重要です。
一般的なブレーキレバーロックは、ブレーキレバーの直径や幅に合わせて製造されています。
ブレーキレバーロックのパッケージや製品の説明には、対応するブレーキレバーのサイズや寸法が記載されている場合があります。適切な形状とサイズのブレーキレバーロックを選ぶことで、ブレーキレバーにしっかりとフィットし、レバーの動きを制限し、盗難を防止しましょう。
大抵はHPやパッケージの裏に以下のような寸法表があるので、事前のご自分のバイクを確認して下さい。
特にブレーキレバーやスロットル部分を改造されている方は要注意です。
メリット
取り付けが簡単!!
多くのブレーキレバーロックは、簡単に取り付けられます。
オートバイのブレーキレバーにレバーロックを装着します。適切な位置と角度でレバーにロックし、鍵を回して確実に固定するだけです。操作も簡単で迅速であり、使い始めるのに時間がかかりません。
何よりも他のロックと違ってイチイチしゃがんでロックする必要がありません!
後で出てきますが、このブレーキレバーロックはコンビニに寄る時など一時的なロックなので頻繁に使用機会があります。
毎回しゃがんで、穴に通して、、、などは面倒なので、バイクに跨ったまま簡単に装着できるのは大きなメリットです。
窃盗犯への視覚的効果
窃盗犯がオートバイがロックされていることを容易に認識し、盗難を抑止する効果があります。
目立つディスプレイ効果は、窃盗犯に狙われるリスクを減らすことができます。
(ブレーキレバーロックは一般的に明るい色や鮮やかなデザインである場合が多いですね。)
さらにアラーム搭載付きのモデルだとより警戒してくれます。
自分への視覚効果もあります。
前輪ロックの手段として他にもディスクロックなどがありますが、前輪をロックしているのを忘れてそのまま走り出してディスクかロックどちらかが破損する事故が良くあるそうです。(私もやり掛けたことがある。。。)
しかし、ブレーキレバーロックは絶対に取り外し忘れがないのが安心です。
デメリット
破壊耐性はそこまで高くない
ブレーキレバーに固定されているので専門の工具などを使えば比較的簡単に破壊することが可能です。
(ブレーキレバーって結構折れやすいです。バイクを倒しただけで折れることもあります。)
だからこそ、アラーム付きのものを選びましょう!!
破壊の際の振動でアラームが作動し、周囲に知らせることが出来ます。人の目も引くことが目的なので100dB以上のアラーム音が出せる品が望ましいです。
ブレーキレバーロックは効果的なツールですが、それだけでは完全なセキュリティを提供するわけではありません。
他のセキュリティ対策(鍵付きチェーン、アラームシステムなど)との組み合わせが望ましいです。複数のセキュリティ対策を組み合わせることで、より高い盗難防止効果を得ることができます。
長時間の使用はNG!!
ブレーキレバーロックが取り付けられた状態でオートバイを放置すると、ブレーキレバーに持続的な圧力がかかり、ブレーキシステムに負荷がかかる可能性があります。
この負荷が長期間続くと、ブレーキパッドやブレーキディスクなどの部品に劣化や摩耗が生じる可能性があります。
つまり、長時間使用を続けることでブレーキ操作の制限や制動力の低下が発生する可能性があります。
以上より、ブレーキレバーロックはコンビニに寄る等、短期間お手軽にロックを掛けたい場合に重宝するものであることが分かります。(自宅での駐車など、長時間装着することはやめましょう。)
装着の際、強すぎる力でレバーロックを固定すると、ブレーキレバーに圧力がかかりすぎて劣化が早まる可能性があります。適切な力で固定出来る位置を選びましょう。
バイクがツーリング先で盗難に遭う確率は?
ここまでの説明でブレーキレバーロックがツーリング先のちょっとした停車時に向いている盗難対策であることが分かって頂けたかと思います。
そこで、ツーリング先で盗難に遭う確率はどれくらいあるのか調べてみました。(警視庁調べなので東京都限定です。)
以下のグラフから住宅を除くバイク窃盗の発生場所は、25%以上あります。
これを多いと思うか少ないと思うかは人それぞれですが、私はツーリング先での盗難対策は必要だと考えます。
とは言え、大仰なチェーンロックをツーリング先に持って行くのは面倒ですし、手軽にロックが可能なブレーキレバーロックは選択肢としてありかなと思います。
おすすめ3選
※寸法などはリンク先に”適合条件”として記載されているのでご自分のバイクに合うか確認してから購入するようにして下さい。
KOVIX アラーム付きブレーキロック KHL
KOVIXからの発売です。
あまり聞きなれないかもしれませんがセキュリティ関連ではポピュラーなメーカーです。
私はセキュリティ関連のグッズはなるべく有名メーカーから選択するべきと考えています。セキュリティについてはいざ盗難に遭うまで効果が分かりません。ならばせめて盗難防止について歴史や知見のあるメーカーの方が信頼できると思うからです。
もちろん大手=安心、ではないですが、コストが大して変わらないなら大手の方が心理的に安心出来ます。
120dBの大音量アラーム付き
これは他のアラームに比べて大きい部類です。十分です。
しかも電池式なのでバイクのバッテリーを食う心配がありません。
ヘルメットロックにもなる
ヘルメットも盗まれやすい物なのでバイクにワイヤーで固定出来るのは助かります。
MITSUBA ガードッグ・バイスガードⅡ
110dBの大音量アラーム付き
これは他のアラームに比べて大きい部類です。(大抵100dBが相場)
こちらも電池式なので安心です。
堅牢性
ダイキャストボディパーツとガラスファイバー混入の極厚樹脂で構成されており、衝撃に強い高強度なボディになっています。
MITSUBA バイスガード ダイヤルレバーロック
アラーム機能なし
ブレーキレバーロックは比較的破壊耐性が低いので、本当にちょっとバイクから離れる時に使う程度に限定して下さい。
長時間バイクから離れる時は他のロックも併用することをおすすめします。
ダイヤル式
任意の暗証番号でロック可能です。
鍵を持ち運ぶ必要がないので、ツーリング先などの荷物が減って助かります。
軽いので携帯性抜群
240gと他のロックと比べて半分くらいなので持ち運びが楽です。
安い
前2つと比べて半額程度です。
まとめ
ブレーキレバーロックは、オートバイの盗難防止対策において重要な役割を果たすツールです。適切な選び方と効果的な使い方によって、オートバイのセキュリティを強化することができます。
ブレーキレバーロックの利点は、盗難防止効果のほかにも手軽な取り付けや操作の簡便さがあります。
また、比較的低コストで入手可能なため、オートバイのセキュリティ対策の一環としておすすめです。
しかしながら、ブレーキレバーロックには注意点も存在します。
ブレーキレバーロックだけで完全なセキュリティを保証することはできません。追加のアラーム機能等が必要です。さらに、長時間の装着はブレーキシステムへの負荷が大きいため、ちょっとした停車時などに使用するのがおすすめです。
自分のバイクの安全を守るために、適切なブレーキレバーロックの選択と正しい使い方を心掛けましょう。
その他のバイクの盗難対策について体系的にまとめた記事があります。参考にして下さい。
(チェーンロック/ディスクロック/U字ロック/車体カバー/トランクルームなどについて解説しています。)
コメント